【今日の埼玉新聞】12/13 22年Vへ3年計画 来季は「得失点差プラス2桁」
土田SDは「一貫したコンセプトの不在」を課題に挙げ3年計画発表。
— URWRDS (@URWRDS) 2019年12月13日
〝変革元年〟20年はACL出場権獲得、得失点差プラス2桁、を目標に。
21年は〝飛躍〟で選手全員がコンセプトを理解、表現できるように。
〝結実〟の22年に「リーグ優勝を成し遂げたい」
チーム編成について西野TD「下部からトップまで統一した選手評価システム導入、これからのスポーツ界ではデータ、ITソリューションの活用が重要な要素。」
— URWRDS (@URWRDS) 2019年12月13日
「他部門や外部の有識者から意見を取り入れ、開かれた組織にしたい」と方針を明らかにした。
— URWRDS (@URWRDS) 2019年12月13日
土田SDは「個の力を最大限に発揮」「前向き、積極的、情熱的プレー」「攻守に切れ目のない相手を休ませないプレー」の3つをチームコンセプトに挙げ「認知、判断、実行のスピードを上げる事が重要」と訴えた
立花代表は「クラブ全体に新しい風を吹き込みたい。変革に真摯に向き合い、取り組んでいきたい」
— URWRDS (@URWRDS) 2019年12月13日
負の連鎖から脱却することを掲げ、歩み出したレッズ。復権へ〝茨の道〟が待っている。
新体制発表記事→伊部記者による一刀両断の見出し
というなかなかの構成。
見出しは一刀両断だが、中身は最後の一言の〝茨の道〟だけ。どのあたりが茨になるのか?はいちいち書いてない。
自分が簡単に発表をまとめると、
①根本原因は分かって言及もされてる
②それを踏まえて動く
③でも具体策は言及無し
である。なので、自分でも〝茨の道〟だなー、と。
①は、まさに今までの浦和の歩みそのもの。クラブ側からはっきり言及された事は評価したい。それなしに先を語られてもね、である。
本来はそれを脱却するための仕組み作りも必要だが、それは特に無し。立花代表が3年後にいる未来は想像できない。クラブもチームも組織の構成人員は入れ替わるもの。だからこそフィロソフィーの存在とそれをメンテして維持する事は難しい。どんな会社も創業者が死ぬと衰える危険がある。ましてや浦和レッズは大会社のブランチ的存在として創業者不在で誕生。
その構造的欠陥と、それを打ち破る策、の二つが揃って初めて根本原因から脱却できるのだが、そこまでは記事には書かれてない。
②それを踏まえて動く、の部分はかなりはっきり言いましたね、と評価したい。
3年は我慢しろ、という事だ。サポーターに向かって「2年間は〝優勝を目標にしません〟と明言」したのは、かなり異例。これだけでも新体制を作った意思は見える。
「プロなら優勝を目指すべき」というよく聞く意見は、自分は一つも賛同しない。18チームどころか、その下のカテゴリーを含めると何チームだ。全てのチームの存在価値が「J1優勝にしか無い」としたら、1チームを除いて残りはどうなる。極論を言えば、「存在し続け、応援する人の応援母体であり続ける事」のみが唯一の存在価値。おらが村のチームが毎年3部リーグで足掻いていても良いのだ。そこに健全な娯楽を提供できれば。
浦和だけ特別なわけは無い。少なくともリーグ優勝をこれまで20回ほどしてたのに最近どうだ、ってチームでもない。何を勘違いしてるんだ、という存在なのが現実。
だから!優勝を明言せず我慢をする事を発信した事実は良い事、と評価してる訳です。
③の具体策の言及無し、が問題だ。
じゃあそのためにはこうします、が読み取れない。
SDもTDも新設だし、土田氏も西野氏も当たり前だがそれぞれの組織の未経験者。でも、土田氏は歴代監督との長い現場経験がある。西野氏はプロアスリート出身でありながらMBA所持者、どんな努力をしてきたかなど我々が想像できるわけもないが、これまでの研鑽を持っての就任。
少なくとも「チーム強化体制の中での振る舞いは初心者」ではあるが「チーム強化体制に有用な知識を蓄積してきたプロ」である事は間違いない。
ならば、チーム運営のプロであるクラブが彼らを存分に活用すれば良・・・・
ここだ。クラブの運営、ってのがオーナーシップ不在で見えないところ。それこそ25年間。超構造的問題。
それは分かってる。ならば、余計なこと考えず、この戸狩部長を筆頭とする強化体制に最大限のサポートをする事、を金科玉条として動いてもらいたい。
少なくとも現時点で大槻監督を含め、不満を言う事はしません。優勝を目指さない初の年になったんだ。チームを後押しするのがサポーター。ならばそれをまずはやってみる。